カメラを始めたキッカケ
ワタクシ、自分が写真に写るのはすんごく苦手。
というか、もう嫌いの部類に入る。
大人になってからの写真とか、おそらく数枚しかないんじゃないかな〜と思っております。
何度かヘアショーモデルやカットモデルのお願いをされて受けたことあるんだけど、ヘアショーなんて自分の仕上がりを写真に撮られてはいたけど、自分で見なかったものね!笑
ただ、4色カラーのアシンメトリーヘアに、唇をシルバーに塗られていたことだけは鮮明に覚えています。
どこぞのビジュアル系バンドだろう?と思ったり。
だから、集団旅行とかで半強制的に記念撮影とかも目眩がする。
もう病気なんじゃないか?って、たまに思う!
今までお付き合いをした男性方とのツーショット写真、1枚あるかないか?
彼らは私と一緒に撮りたかったのだろうか?
今では、謎です。
そんな私が何でカメラを始めちゃったのかというと…
暇だったからです!
始めたのは今から1年半くらい前で、当時働いていた職場のおじいちゃんが、たまたま私に話しかけてくれまして。
この時の私の仕事って、朝来て15分で1日の仕事が終わっちゃうくらい何もやることがなくて、かなり退屈でした。
他の人のお手伝いをしようと思うと、何故か直属の上司に怒られるっていう。
そんな環境だったので、おじいちゃんといえども、話しかけてくれたのが嬉しくて、仕事中に少しずつ雑談をする回数が増えていきまして。
その雑談の中で、おじいちゃんは山に登りに行ったり、写真を撮ったりしてるって聞いて。
地図を印刷してくれて、山の説明してくれたり、その山から撮った写真を見せてくれたり。
そのおじいちゃんがすごい楽しそうだったんですよね〜。
70歳近いのに、生き生きしてるし!
えーー、私もキラキラしたいー。
仕事も暇だしなーー。
とりあえず、時間あるんだよなーー。
カメラでもやろうかな、やっちゃおうかなー。
やろう!
って思った3日後に、一眼レフカメラ買ってました(笑)
買った翌日、速攻でおじいちゃんに
「カメラ買った!一眼レフ!」
って報告しに言ったなぁ。
おじいちゃんも、私の急な行動にびっくりしてました〜。
買った次の週には、いきなり京都ひとり旅を決行して、カメラ持って京都の街を徘徊しておりました。
すごく楽しかったな、この旅!
夜の清水寺周辺のライトアップに行ったんだけれど、途中から正規ルート外れてて、暗闇の中カメラ持ちながら徘徊したことも良い思い出。
(だいぶ怖かったけど!四条河原町辺りまで歩いてたかも)
それからおじいちゃんにカメラの撮り方や構図を教えてもらい、撮った写真の講評してもらったり。
基本的なことは、全部おじいちゃん先生に教えてもらったかもです。
これは始めたばかりの時に、近所の木蓮を撮影。
おじいちゃんが「お!いいね!」って言ってくれた写真。
でも、「横より縦のほうが良かったかもね。」と。
おじいちゃんに色々カメラのことを聞いたり、写真を見せてもらったりして、後々わかったけど、おじいちゃんはプロではないけどプロ並のアマチュアカメラマンさんでした。
フォトコンにも入賞してたり、撮った写真をどこぞの銀行マンに売ってほしいってエピソード聞いたり。
なんか凄い人に出会ったんだな、ワタシ。
その会社では腐りそうになるくらい毎日なんもやることがなくて結局辞めちゃったのですが、おじいちゃんとは今でもたまにメールで近況報告をしたりしています。
結構なんとなくなノリで始めちゃったカメラが、思いの外長く続いているのには自分でもびっくりなんですけど、そこにはやっぱり私の少し生きにくい性格とすごく密接してるのかもな〜って思ってます。
超絶人見知りだし、クールで怖いって印象があるし、打ち解けるまで時間がかかるのは自分の特徴として知っています。
悲しいことに〜
気付いてからは、なるべく自分から話しかけるように努力したり、明るく振舞ったり頑張るんだけど、頑張ってるから疲れちゃうことが多いのね。
あと、自己肯定感もめちゃくちゃ低いとところもある!
(病院の先生や上司に言われて気付いたけど)
だから、自分の内面を表現して、表現できた自分に「いいじゃん!私、やるじゃん!」って思える写真を撮れるのが嬉しくて、長続きしてる気がします。
お気に入りの1枚が撮れるとずっとニマニマしちゃってるし、後からそれを撮ったときの気持ちとか環境とか思い出すとさらに感慨深いというか。
あー、こういう気持ちがあったから、今これが撮れたんだね。
っていう、自己対話ができてる気がします。
これ、先日沖縄旅行に行ったときに思ったことで。
いつか書きたいと思います。
もちろん技術的なことなんてよくわからないし、上手いとも思ってないんだけれどね。
自分が楽しいって思える、自分を知ることができる、毎日が少し色づく、そんなカメラに出会えたのはやっぱり嬉しいかなと思います。
あと、今まで気にもしなかった道端の花や砂利、いろんなものを気にするようになった!
私の知らない世界がまだまだあるようなので、カメラを通じて少しずつ自分の足で世界を広げていけているのも楽しい!
散歩も、私の世界が広がーーる。
はじめて長続きした趣味。
おばあちゃんになるまで続けていけたら嬉しいな!と、密かに思ってます。
…カメラを始めたからと言って、自分がカメラの向こうに立つのは、やっぱり嫌だけれど!